2007-09-28

情報教育(高校3年生) (2)


世界の飢餓をテーマに、①データの見方=情報活用能力、②記事の作られ方(データをどのように解釈して記事が作られるのか)=情報を読み解く力、③データーベースへのアクセスの方法=情報活用能力についての力を養う。

授業は以下のように組み立てられていた。
(1)調査世界の飢餓について、どの国が食糧難で、どの国が支援しているかについてWFPのWEBページのデータをみる。
UNのWEBをみることで、UNのことを知る、世界の国について知るなど社会の内容を盛り込んでいる。
→各自1台のPCを使って、データを見る。自分たちのペースにあわせてデータを探せるため、自律的な学習につながっている。
ワークシートを利用することで、生徒の逸脱行動を防ぐ。生徒は自分が今何をしなければいけないかを明確に知ることができ、ワークシートに従えば、達成速度に違いがあっても、全員が同じタスクをこなせるようになっている。

(2)分析これらのデータを下に、どのような記事が作られているかWFPの記事を読む。さらに日本の新聞のデータベースにアクセスし、他の記事がどのように報道しているかを見る。→新聞により解釈が異なったり、一つの事象にも複数の原因があることを知ることを目的とする。※プロの記者がどのようなプロセスで新聞記事を作るかを知ることができる。まずはDATAをあたり、ある特定の視点からデータを解釈し、記事を書く。他の新聞記事をみることで、その解釈や視点の違いを比較することができる。

(3)創造新聞のタイトル、何の新聞か、内容、日付、ポイントそして、自分の意見をまとめさせる。記事をそのまま理解するだけでなく、記事から自分が何を読み取ったのか、何を解釈したのかワークシートにまとめさせる。まとめさせる作業は宿題になっていた。

次回は、実際に学習したことをシュミレーションゲームを利用して、バーチャルではあるがリアルな状況に適応させてみる。利用するプログラムはWFPが提供するFood Forceというプログラムである。http://www.food-force.com/index.php/game/downloads/
この授業もUNRWAのワークショップで紹介するのに非常によい事例になるだろう。BLOOMのタキソノミーに当てはめて授業を分析すると、ICTがどの場面で活用することができるのか明確だ。ハムゼも積極的に生徒や教師に質問紙授業を観察および分析していた。

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