2007-11-01

ハムゼ帰国後のUNWRAプロジェクトミーティング

ハムゼが帰国し、今日はUNRWAプロジェクトメンバーで反省会をしました。

1)研修のデザイン、内容は非常によかった。
   ハムゼは、いろいろな技術を学びたいといっていたが、実際ハムゼの役割は、誰かに技術を教えるのではなく、技術を持った人たちをどう配置しながらワークショップをデザインしたり、理論と実践の間を橋渡しする人間であるため、ハムゼには、授業設計をどうするのか、どう学習をデザインするのかという部分をしっかり学んでもらえたので非常によかった。

2)研修のコーディネートやアテンドは非常に大変だった。
   実際、ハムゼの研修のために、関係者が費やした労力と時間は膨大なものだった。多くのものを”犠牲”にした、という意見もあったが、”犠牲”にしたと考えるのではなく、これをどのように自分たちの将来や課題につなげていくのかが、私たちの課題でもある。また、海外から研修員を受け入れることになったら、今回の反省点なども活かして、もっとシステマティックに進めていきたいと思います。

3)学部生が自分たちのアイデンティティと責任をもって一緒に活動できた。
   ハムゼは、UNRWAという機関で地位の高い人なので、学部生たちと教育についてディスカッションするのは限界があったが、それぞれが自分たちができることを捜し、貢献できたという意味で非常にいいチームワークができたと思う。院生が内容についてしっかり抑え、ハムゼの生活面やメンタル面では学部生たちがだいぶサポートしてくれた。こういう色んな人が関わることで成功した研修であったとプロジェクトメンバー全員が同じ意見をもっていました。

今後の活動は、大阪府に出す報告書、会計などです。
今日にて、ハムゼの研修については終了です。ハムゼに持って帰ってもらった多くの宿題をモニタリングするのが今後の私たちの活動になると思います。

今後もみなさん、がんばりましょう!!!

ハムゼ シリアへ帰国

とうとうハムゼがシリアへ帰国します。
午前中は、鎌田くんや古川さんが出発の準備をするのにハムゼの家にいってくれました。

その後、今野君がハムゼとハムゼの荷物を岸家まで車で運んでくれました。
午後は、岸の家で過ごし、一緒に最後の夕食をとって、空港へ。

空港には、関大の院生や学部生などが見送りにきてくれていました。
荷物は全部で50KG。学校訪問の際に、もらった資料やお土産、今後の活動に利用する教材などです。

2ヵ月半いろいろありましたが、本当にハムゼお疲れ様!!!

2007-10-31

フェアウェルパーティ


今日は、ハムゼは、関西大学に来て、データの整理、お世話になった人へ挨拶などをしました。津島小学校はテレビ会議を通してハムゼとお別れをしてくれました。


夕方は、関西大学の学部生、院生が久保田先生宅で料理を作り、ハムゼのお別れパーティをしました。忙しい毎日で、ゆっくりみんなと話す機会もなかったのですが、最後の最後でみんなとのゆっくり話ができたと思います。


最後は久保田先生から、関西大学での研修のそうまとめとして、修了書を出していただきました。ハムゼ氏の日本研修は、ハムゼ氏だけでなく、周りの人たちにとっても刺激になり、勉強になったと思います。ハムゼ氏が日本で学んだことをUNRWAの学校でしっかり貢献できればいいなと思います。


ハムゼ、お疲れ様でした!!!!!

2007-10-30

インストラクショナル・デザインのワークショップ2日目

2日目は、インストラクショナル・デザインの研究分野でトレンドになっているものをいくつか紹介してもらいました。また、構成主義IDに基づいたワークショップと、パフォーマンス・インプルーブメントの動向についてもワークショップを通して学ぶことができました。

今日の午前プログラムは次の通りでした。
1)Performance Improvement
2)Knowledge Management
3)Electronic Performance Support
4) E-learning
5) Learning Objects
6) Informal Learning
7) Constructivism
8) Learning Sciences
9) "Whole task" Instracutional Design Models
10) Measurement and Evaluation

今日の午後のプログラムは次の通りでした。
1)Constructivismの学習環境の中での学習体験ワークショップ
  Jesperの教材を利用した共同学習
2)Century21の企業におけるPerformance Improvementの事例から
  カークパトリックの4段階評価
  Non instracutionとInstructionの組み合わせかたなど

今日も、非常にたくさんのことを学ぶことができました。
ランチの時間に、私とハムゼ、リーサー先生と少しフリートークをする時間があったのですが、結局、今の研究者は、客観主義IDか構成主義IDと二項対立で物事を考えがちだけれど、ガニエがいうように、どちらかではなく、どう組み合わせるのか、どう統合させるのかが、今後の新しいIDの可能性を開くといっていました。それについては私もハムゼも賛成の意見でした。

ワークショップ後、大阪へ帰りました。大阪についたのは11時過ぎ。ハムゼの日本での研修は今日が最後になりました。おつかれさま!ハムゼ!!!

2007-10-29

インストラクショナル・デザインのワークショップ1日目

ワークショップが始まりました。
朝10時から夕方5時のワークショップです。
本日の内容は、以下の通りでした。
1)IDの歴史(2時間)
2)メディア教育の歴史(2時間)
3)IDの定義の変化(1時間)

 もともとインストラクショナル・デザインというのは、マルチメディア教育、Audio visual mediaといわれていました。ところが、メディアというとテレビやラジオを示し、それを利用した教育に限定された研究が進められ、そこに疑問が投げかけられました。メディアとは何か?そこで、新しい考え方として、”人”もメディアだと捉えられるようになり、人を含むメディアをどう利用するかというところで研究が進められるようになりました。そのころには、Instructional technologyと名前が使われていました。ところが、Technologyというと、技術を利用した教育という風に誤解されることがありました。そこで、デザインを含む授業設計ということで、Instructional design and technologyといわれるようになったのです。日本では、Educational technologyとかInstoctional designともいうという話もしてくれました。
 このようにIDの歴史を振り返ってみると、どのように定義や名前が変わっていって、どういう研究がされるようになったのかが分かり非常の面白かったです。

2007-10-28

阿蘇山観光


今日は、阿蘇山に行って来ました。


世界一のカルデラを持つ阿蘇山は、想像をはるかに超えた絶景でした。ハムゼも私もとても感動しました。火山口は、中から出てくる煙の方向により、火山口に立ち入ることもできなくなるのですが、今日は天気と風に恵まれ、火山口を目で確認することができました。

その後も、熊本で有名な場所をいろいろ案内してもらい、鈴木先生やリーサー先生とも仲良くなれ本当に実り多い一日になりました!!

夜は、地獄温泉で宿泊。ハムゼは、人生初の温泉に挑戦!他の人と裸で一緒にお風呂に入ることが宗教上禁止されているので、家族風呂で一人で入りました。お風呂に上がってからも、しばらく「硫黄ににおいがする」といっていましたが、初の体験にとても感動していました。

夜は、名古屋から来た企業の人や日本福祉大学の影戸先生、そして鈴木先生や松葉先生、リーサー先生といろいろ話をして親睦を深めていました。

2007-10-27

熊本へ


今日から4日間熊本へ出張です。
米国のフロリダ州立大学からIDの歴史で言えば第一人者とも言えるロバート・リーサ先生が来日され、熊本大学でワークショップをされるということで、それに参加させてもらうことになりました。

ワークショップは月曜日と火曜日の2日間なのですが、日曜日にリーサー先生と一緒に阿蘇山にいくというので、ワークショップをコーディネートされている鈴木先生のご好意に甘えて、私たちも阿蘇山観光に同行させてもらうことになりました。

今日は、朝10時にハムゼと新大阪で待ち合わせをして、その後、博多取替えで熊本へ。
ハムゼにとって、新幹線は日本で最も感動したことの一つらしくて、外の景色を楽しみながら移動していました。月曜日からはじまるワークショップのため、2つの論文を電車で読み、熊本についたときには、「目が痛い」と言っていました。

熊本についてから、リーサー先生と鈴木先生と合流し、ホテルへ。とても素敵なホテルで、旅の疲れを癒すことができました!