今日は、ハムゼにとって関西大学で最後の研修です。
今日は、ハムゼの理解を強化し、今後のシリアでの活動をフォローアップできる活動を2つしました。
1)三宅先生の授業で撮影したビデオを見ながら、他者に説明できるようにする。
2)オーストラリアでシンキングツールがどのように利用されているか、その具体事例をビデオでみる。
1)三宅先生の授業で撮影したビデオを見ながら、他者に説明できるようにする。
今日は、古川さんが愛知県からわざわざきてくれて、ハムゼの今日の活動を支えてくれました。
三宅先生の授業実践のビデオも古川さんが編集して、わかりやすいようにまとめてくれました。
そして、彼がシリアで他の先生に対して研修する際に間違ったことを言わないか、確認するため、ビデオを視聴しながら、他の院生に説明してもらうといったアクティビティもしました。
2)オーストラリアでシンキングツールがどのように利用されているか、その具体事例をビデオでみる。
高次思考力についての研究を進めている黒上先生から、オーストラリアでシンキングツールをどのように利用しているのかという具体事例の入ったビデオをお借りして、それを視聴しました。三宅先生のクラスでも、実際に児童がシンキングツールを使っているところも見せてもらい、だいぶイメージもついたようでしたが、また中学生を対象とした利用の仕方もビデオで学べてよかったようです。
明日からは、熊本でインストラクショナルデザインの研修に参加します。インストラクショナルデザインで有名な研究者、鈴木教授がワークショップにご招待してくださいました。今回は、アメリカから、インストラクショナルデザインの歴史については第一人者であるロバート・リーサ教授もこられるということで、とても勉強になりそうです。英語でのワークショップなのでハムゼも安心して参加できると思います。
2007-10-26
2007-10-25
シンキング・ツールの冊子修正
完成したはずのシンキング・ツールでしたが、よく見るといろいろミスがあったようです。
ハムゼは、細かい修正をして、今度こそシンキング・ツールの完成版を作れたようです。
これに多大なる貢献をしてくれたのは、関大大学の今野君でした。
(今野君、ありがとう!!!)
今野君いわく、アラブの人は一般的に雑なのか、図表の線の太さが違ったり、ずれていたり、レイアウトが統一されていなくても「マーレイシュ(気にしない!)」というそうです。確かに・・・とうなづけるところはかなりありますが・・・。
そこで、やはりいろんな学校に配布するのであれば、ちゃんとした物を作りたい!作るべきだ!ということで、今野君が細かい修正をすべてしてくれ(ハムゼは誤字脱字の修正)、完成バージョンができたというわけです。
1日丸々かかりましたが、今回は二人のいいチームワークでいいものが完成してよかったです!
ハムゼは、細かい修正をして、今度こそシンキング・ツールの完成版を作れたようです。
これに多大なる貢献をしてくれたのは、関大大学の今野君でした。
(今野君、ありがとう!!!)
今野君いわく、アラブの人は一般的に雑なのか、図表の線の太さが違ったり、ずれていたり、レイアウトが統一されていなくても「マーレイシュ(気にしない!)」というそうです。確かに・・・とうなづけるところはかなりありますが・・・。
そこで、やはりいろんな学校に配布するのであれば、ちゃんとした物を作りたい!作るべきだ!ということで、今野君が細かい修正をすべてしてくれ(ハムゼは誤字脱字の修正)、完成バージョンができたというわけです。
1日丸々かかりましたが、今回は二人のいいチームワークでいいものが完成してよかったです!
2007-10-24
UNRWA教育部長への報告
今日は、UNRWAの教育部長とテレビ会議をし、研修の成果などを報告しました。
シリアに帰ってからも、もちろん上司や同僚に対して報告会があるのですが、シリアに帰る前に事前に確認したいことなどもあったので、テレビ会議をしました。
UNRWAの教育部長は、これまでUNRWAと日本の共同プロジェクトの中でテレビ会議を利用していたことは、聞いていたのですが、自分で実際にテレビ会議に参加するのは初めてでした。実際に自分が遠く離れた日本の人と話してみて、楽しかったようです。
ハムゼも、教育部長にしっかり自分のやっていることを報告できて嬉しそうでした。また、ハムゼが日本に研修に来ている間、2つの学校(三箇牧小学校と津島小学校)が、UNRWAとの交流学習を持ちたいと申し出てくれたため、それを教育部長に報告すると、非常に喜んでいました。
UNRWAは、日本との交流をこれからもどんどん持っていきたいと考えているし(UNRWAシリアのDirectorであるパノス氏の意向)、日本にとってもパレスチナ難民との交流を持つということは、地球的規模の学習をする上には非常にいいきっかけです。
以前も、東京大学で実施された人間の安全保障に関する講演でも話されていたように、政府レベルでの対話ではなく、地元レベル、教育レベルでの対話もこれから必要だということでした。今回、これまでの4つの学校に続き、2つの学校がUNRWAとの交流をするということは、ある意味人間の安全保障に貢献できるのかもしれません。
シリアに帰ってからも、もちろん上司や同僚に対して報告会があるのですが、シリアに帰る前に事前に確認したいことなどもあったので、テレビ会議をしました。
UNRWAの教育部長は、これまでUNRWAと日本の共同プロジェクトの中でテレビ会議を利用していたことは、聞いていたのですが、自分で実際にテレビ会議に参加するのは初めてでした。実際に自分が遠く離れた日本の人と話してみて、楽しかったようです。
ハムゼも、教育部長にしっかり自分のやっていることを報告できて嬉しそうでした。また、ハムゼが日本に研修に来ている間、2つの学校(三箇牧小学校と津島小学校)が、UNRWAとの交流学習を持ちたいと申し出てくれたため、それを教育部長に報告すると、非常に喜んでいました。
UNRWAは、日本との交流をこれからもどんどん持っていきたいと考えているし(UNRWAシリアのDirectorであるパノス氏の意向)、日本にとってもパレスチナ難民との交流を持つということは、地球的規模の学習をする上には非常にいいきっかけです。
以前も、東京大学で実施された人間の安全保障に関する講演でも話されていたように、政府レベルでの対話ではなく、地元レベル、教育レベルでの対話もこれから必要だということでした。今回、これまでの4つの学校に続き、2つの学校がUNRWAとの交流をするということは、ある意味人間の安全保障に貢献できるのかもしれません。
2007-10-23
研修の成果発表
今日は、ハムゼに研修の成果の発表をしてもらいました。
ポイントは以下の通りです。
1)本研修内容
2)特に何を学ぶことができたのか。
3)研修で役に立ったこと
4)どのように研修したことをUNRWAの教育に適応できるのか
5)アクションプラン
25分ほどのプレゼンに15分ほどの質疑応答でした。
これまで授業見学や新しことをやった後は、これでもか!というほどディスカッションして理解を深めてきました。しかしながら、社会的・文化的に影響された根本的な考えの違いに私自身もかなり葛藤がありましたが、今日のハムゼの発表をきいて、この研修が実に彼にとって意味深かったのか確認できました。私自身も、彼自身がこれほど多くのことを学んでくれたということを知って非常に感慨深かったです。
ハムゼさん、この3ヶ月本当にお疲れ様でした!
ポイントは以下の通りです。
1)本研修内容
2)特に何を学ぶことができたのか。
3)研修で役に立ったこと
4)どのように研修したことをUNRWAの教育に適応できるのか
5)アクションプラン
25分ほどのプレゼンに15分ほどの質疑応答でした。
これまで授業見学や新しことをやった後は、これでもか!というほどディスカッションして理解を深めてきました。しかしながら、社会的・文化的に影響された根本的な考えの違いに私自身もかなり葛藤がありましたが、今日のハムゼの発表をきいて、この研修が実に彼にとって意味深かったのか確認できました。私自身も、彼自身がこれほど多くのことを学んでくれたということを知って非常に感慨深かったです。
ハムゼさん、この3ヶ月本当にお疲れ様でした!
2007-10-22
シンキングツールのアラビア語冊子を完成
ハムゼが日本に研修に来て、最も興味を示したひとつ「シンキング・ツール」のアラビア語版冊子ができました!
毎日、関大での研修後、家でも冊子作成のため作業をしていたので、印刷された完成バージョンをみて、涙がでそうになっていました。
シンキング・ツールは、教育のさまざまな場面で利用できるため、今後どういう展開をするかが楽しみです。私は、シンキングツールを日本の学校で普及させたいといろいろ活動をしているのですが、もちろん多くの課題を抱えています。”考えさせる”ということを理論や根本がわかっていないと使えないので、シンキングツールを配布するだけでなく、どう使うことができるのという具体的な事例や授業案を出していければと思います。同じ、教育における思考力育成をシンキングツールを使ってやっていこうという共通点ができたので、ハムゼがシリアに帰ってからも情報交換しながらフォローアップしていきたいです。
毎日、関大での研修後、家でも冊子作成のため作業をしていたので、印刷された完成バージョンをみて、涙がでそうになっていました。
シンキング・ツールは、教育のさまざまな場面で利用できるため、今後どういう展開をするかが楽しみです。私は、シンキングツールを日本の学校で普及させたいといろいろ活動をしているのですが、もちろん多くの課題を抱えています。”考えさせる”ということを理論や根本がわかっていないと使えないので、シンキングツールを配布するだけでなく、どう使うことができるのという具体的な事例や授業案を出していければと思います。同じ、教育における思考力育成をシンキングツールを使ってやっていこうという共通点ができたので、ハムゼがシリアに帰ってからも情報交換しながらフォローアップしていきたいです。
2007-10-21
だんじり祭り見学
今日は、ハムゼにとってひさびさの休暇ということで、大阪府富田林のだんじり祭りを見学に行きました。
ハムゼは、日本の多くの場所で、西洋化された日本をみて、日本は独自の文化をどう守っているのか、という話などもしていましたので、今回地元の人たちが協力して文化を守っていく姿をみれたのはすごく感慨深かったようです。
だんじりを引いている若い青年たちに積極的に声をかけたり、祭りの様子や出店ですいぶん楽しめたようです。
午後は、WEB制作についてわからないことを以前WEB研修を担当してくれた美貴子さんに質問したいということで、その時間をとりました。WEB制作にも、非常に興味を示しているので非常に熱心に質問していました。この経験が、シリアで先生同士のコミュニティを支援する何かの助けになればいいと思います。
ハムゼは、日本の多くの場所で、西洋化された日本をみて、日本は独自の文化をどう守っているのか、という話などもしていましたので、今回地元の人たちが協力して文化を守っていく姿をみれたのはすごく感慨深かったようです。
だんじりを引いている若い青年たちに積極的に声をかけたり、祭りの様子や出店ですいぶん楽しめたようです。
午後は、WEB制作についてわからないことを以前WEB研修を担当してくれた美貴子さんに質問したいということで、その時間をとりました。WEB制作にも、非常に興味を示しているので非常に熱心に質問していました。この経験が、シリアで先生同士のコミュニティを支援する何かの助けになればいいと思います。
2007-10-17
1年生国語 ”くじらぐも”
今日は、1年生の授業も見せてもらうことになりました。
担任のT先生は英語が堪能で、事前に今日取り扱う話である”くじらぐも”をすべて英語で訳してくれていたため、ハムゼも授業の内容が把握しやすかったようです。
【授業の流れ】
1.全員で本を読ませる
2.今日取り扱う場面を取り上げ(子どもたちがくじらぐもに乗って空から町を見下ろす場面)、その場面で子どもたちが何を感じたのかについて”想像”させる。
3.ワークシートを配布し、吹き出しをつかって、子どもたちの心情を書かせる(5分)
4.聴覚、視覚、嗅覚、触覚の4つの視点から子どもたちの心情を考えさせる。
5.もう一度、2に戻って、もう一度心情をかかせ、2と5を比較させる。
6.場面の分析の際、視点を決めて書くとよいことをまとめる。「さっきより、ずっと詳しい心情をかけるようになったね。」
【着目した点】
1)発問と思考
本を読ませたあと、「先生は今日みんなの読み方が上手だと思った理由が2つあります。それはなんだと思いますか?」と自分たちの読書の何が良かったかを自己分析させていた。
2)ひらがな表と書く練習
3)ワークシート ”吹き出し”を利用
4)間違いの修正は全体の前で
5)新しい単語がでてきたら、一つずつ確認
「家と建物の違いは?」、「村と町の違いは?」、「森ってなんですか?」といったように、児童から出た考えのうち新しい単語があれば、一つずつ確認させていた。
6)解釈が入った場合、なぜそのように解釈したかを説明させる。
7)視点を決めて考えさせた後、もう一度同じ場面を分析させ、Before,Afterの違いを児童自身に振り返りさせていた。
担任のT先生は英語が堪能で、事前に今日取り扱う話である”くじらぐも”をすべて英語で訳してくれていたため、ハムゼも授業の内容が把握しやすかったようです。
【授業の流れ】
1.全員で本を読ませる
2.今日取り扱う場面を取り上げ(子どもたちがくじらぐもに乗って空から町を見下ろす場面)、その場面で子どもたちが何を感じたのかについて”想像”させる。
3.ワークシートを配布し、吹き出しをつかって、子どもたちの心情を書かせる(5分)
4.聴覚、視覚、嗅覚、触覚の4つの視点から子どもたちの心情を考えさせる。
5.もう一度、2に戻って、もう一度心情をかかせ、2と5を比較させる。
6.場面の分析の際、視点を決めて書くとよいことをまとめる。「さっきより、ずっと詳しい心情をかけるようになったね。」
【着目した点】
1)発問と思考
本を読ませたあと、「先生は今日みんなの読み方が上手だと思った理由が2つあります。それはなんだと思いますか?」と自分たちの読書の何が良かったかを自己分析させていた。
2)ひらがな表と書く練習
3)ワークシート ”吹き出し”を利用
4)間違いの修正は全体の前で
5)新しい単語がでてきたら、一つずつ確認
「家と建物の違いは?」、「村と町の違いは?」、「森ってなんですか?」といったように、児童から出た考えのうち新しい単語があれば、一つずつ確認させていた。
6)解釈が入った場合、なぜそのように解釈したかを説明させる。
7)視点を決めて考えさせた後、もう一度同じ場面を分析させ、Before,Afterの違いを児童自身に振り返りさせていた。
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