2007-09-13

寝屋川和光小学校 モジュール学習


特に、ハムゼが興味を示したのは、モジュール学習でした。
モジュール学習では、45分間を、「書く」「算数」「読む」の3つにわけて学習する方法です。

児童の集中力を維持するために効果的であることと、これを持続的に続けることで、児童が自分の学習の成果をポートフォリオや図で確認できることなど様々なポジティブな学習効果があるそうです。

これをはじめたきっかけとして、和光小学校では以前までドロップアウトの児童がいたのですが、その理由を、①基礎学力の弱さ、②生活習慣の問題と捉え、この2つを対処するため様々な取り組みをしているそうです。①の基礎学力をしっかり身につけさせるためにはじめたのがこのモジュール学習で、その成果はしっかり出ているそうです。実際、ドロップアウトの児童は0になったということです!(もちろんこれには複数の要因がありますが、基礎学力をしっかり身につけさせ、授業についていけるようにすることも要因の一つでしょう!)

寝屋川和光小学校訪問(1)


今日は、寝屋川和光小学校を訪問しました。
校長先生がとても気さくな方で、ハムゼとすぐに仲良くなっていました。
学校の雰囲気もオープンで先生方も児童も笑顔がたえない学校でした。


今日からラマダンがはじまり、午後は、ハムゼはだいぶ疲れた様子でした。
せっかく日本まできて貴重な体験をしているのであれば、このときばかりはパワーを出すためにも食べたり、飲んだりしてほしいと思ってしまうのですが、宗教に関することはもちろん口出しできません。


とはいっても、1時間目から6時間目までのすべての授業を見学し、さらに休み時間は児童と交流し、時間が空けば先生たちとディスカッションするなど精力的に頑張っていて、やるべきことはやっているのでよいでしょう。


今日見学した授業は以下の通りでした。
1時間目 基礎学力強化のためのモジュール学習
2時間目 国語(1年生)
3時間目 音楽(沖縄音楽を通して沖縄の文化と大阪の文化を知る)
4時間目 英語
5・6時間目 運動会の練習(ソーラン節)

どれもハムゼにとっては新しいことも多く、非常に有意義でした。校長先生が自ら一緒に授業に参加し、細かいところまで説明をくださったので、ハムゼも言葉が分からなくても、それぞれの学習活動の意味をしっかり理解できたと思います。ハムゼが興味を示した点については、あとでまた詳細を書きたいと思います。

2007-09-12

大阪プロモーション3日目

9月12日はハムゼにとって3回目となる大阪プロモーションへの参加でした.
ハムゼは大阪駅構内なら集合場所までいけるらしいのですが
どうしてもまだ電車に乗っていく事に不安があるそうなので
大阪駅までの往復に付き添って来ました.

この日は

・よみうりテレビ
・朝日新聞
・大阪市立科学館

の見学をしてきたらしく
帰り際にハムゼから朝日新聞社から作ってもらったオリジナルの新聞を見せてもらいましたが
ハムゼたちが載っている新聞にびっくりしていました.

この日はちょうど安倍総理が辞任を発表した事もあり
新聞社やテレビ局など各メディアが大忙しの日に
見学できたハムゼはすっごくラッキーだったと思います.


その後,ハムゼの家で
恒例となりつつある日本語の勉強を行いました.

日本語研修から帰って来てからハムゼの日本語の成長は目を見張るものがあります
この日も研修でもらったテキストをもとに動詞について勉強しましたが
本当に飲み込みが早くて私は驚くばかりです.

ハムゼが日本からシリアに戻る日まで二ヶ月を切っていますが
どのくらいまで成長するのか楽しみに思いながら,今後も日本語の勉強をサポートしたいと思います.

2007-09-11

寝屋川市北小学校訪問(文化体験)


北小学校は、地域の人との連携が非常に強いです。今日は、習字のプロの方と、茶道のプロの方がいらして、授業をされていました。そこで、茶道のプロの先生がハムゼにフラワーアレンジメントと茶道を体験させてくれました。

これらについてはハムゼにとって新しいことばかりだったので、驚きの連続だったようです。美しい日本菓子にもずいぶん感動していました。本当に校長先生には、感謝しきれないくらいよくしてもらいました。ありがとうございました!

寝屋川市北小学校訪問(ハムゼの感想)


今日は、授業をじっくり見たわけではないので、授業内容や教授・学習法については意見できませんが、全体を通して3つのことを学ぶことができました。


一つは、学校の設備、そして、2つめは先生同士の協力体制j、3つめは、学習障害を持った子に対する対応です。


(1)学校の設備について
私たちの学校(UNRWAの学校でもシリアの学校でも)、プールや体育館といった設備はありません。プールにいけるのは、ごく限られた生徒だけで、夏休みの間にお金を払える家族が2日間ほど通えるだけです。ほとんどの生徒たちが泳ぐというチャンスを得ることができません。この学校は工事中で不都合が多いと校長先生はいいましたが、この状態でも、シリアの学校のどの学校よりも設備や管理がしっかりしています。


(2)先生同士の協力体制について

各授業をみると、学習内容は決まっているとは思いますが、教授法が先生によってだいぶ違うという印象を受けました。おそらく、授業の方法は先生の裁量に任されているのでしょうね?私たちUNRWAの学校では、この期間にこれを教えなくてはいけないということが厳しく決められています。そのため、ほとんどの先生が教科書を中心とした授業を行い、その授業方法はほとんどが同じです。カバーしなければいけない内容が多いだけではなく、教え方についても指導をうけるので(スーパーバイザーによって)、その影響を受けているというのも理由です。


様々な授業をみて、学年の先生方が協力している姿をみてとても印象的でした。学年の先生が一緒になってどのように進めるのか相談しているというのを聞いてそれも非常に印象深かったです。私たちUNRWAの学校でももちろん先生同士のコラボレーションはあります。しかしながら、学校間と言うよりむしろ、学校外の先生、つまり教科同士の先生同士です。UNRWAの学校では、4年生から教科担当性になるので、学年で取り組むという考えはあまりありません。


(3)学習障害を持った子に対する対応

今日は、学習障害をもった子の授業をみてびっくりしました。こういう特別クラスがあるということは非常にすばらしいことです。UNRWAの学校はシリア全国で180校ありますが、たった1つだけヤルムーク地区に新しく学習障害をもった子のための学習施設ができましたが、まだほとんど機能していません。学習障害の専門をもった専門家はいますが、先生とどのようにコラボレーションすればいいのか、またどのような取り組みをしていけばいいのか、まだ未知の状態で混乱しています。まだまだほとんどの学校では、統合政策の名のもとで学習障害があっても、普通教室で学習しなければいけないので、先生たちはそういう子たちの対応に追われています。そのため、一クラス50人規模の授業でそういう子たちのケアと授業を同時に進めることは非常に難しいことです。


さらに、児童の態度についても印象深かったです。子どもたちの授業の態度はよく、先生にしっかり従っています。UNRWAでは、5年前に体罰が禁止されるようになり、それから子どもたちは、先生が体罰をしないことを知っているため、授業で悪さをするようになりました。これをコントロールするのは非常に大変です。実際、体罰ができないために先生がコントロールできず困っているという問題は実に深刻です。生徒の保護者は、体罰を与えるように学校に訴えますが、学校は新しくできた方針を守らないといけないので、両親との乖離もあります。子どもたちは、家では体罰をうけても、学校では体罰をうけないので、学校では開放的になり自由気ままにわがままになります。今後、こういう子どもたちにたいしてどのように対応すべきかが課題になっています。


→この質問、疑問に対して北小学校での3つの取り組みを校長先生と野先生が答えてくれました。
(1)生徒の学習共同体(Learning community)を作る。子どもたちが仲間に迷惑をかけたくないとか、協力してやることの大切さ、共に充実感や失敗を共有することを体験させることで、他者との学習の方法を学ぶように促進している。
(2)教師の工夫
学習に集中できない子たちはいつも動機(モチベーション)に問題があります。そのため、学年の先生たちが集まって、どのように生徒たちの動機付けをするか、また、どのように勉強したくなる学習環境を整えるのかについてについて議論し、工夫をこらしています。
(3)教師の協力
一人の先生だけでやるのは大変なので、先生同士の協力によって様々な工夫されています。
3時間以上のディスカッションの時間をもち、ハムゼにとっても非常に有意義で、日本の学校を知るいいスタートを切れたのではないでしょうか。

寝屋川市北小学校訪問


今日は、初めての学校訪問でした。
今日訪問したのは、寝屋川市立北小学校です。

北小学校は2005年から韓国との交流学習を実施しており、関西大学とずっと連携して研究・実践をしてきた学校です。校長先生が非常に理解があり、今回ハムゼの学校見学に関しても非常に協力的で、朝から夜の7時まで授業見学からディスカッションまで付き合ってくださいました。

まずはじめに、北小学校についての概要を説明してくださいました。
ハムゼは、学校のシステムの違いがUNRWAの学校とはだいぶ違うので、校長先生と熱心に30分ほど質疑応答をしていました。

それから、1年生から6年生まですべての授業を見学しました。見学したのは、一クラス10分から15分程度なので、先生の教え方や内容については十分に観察できませんでしたが、1年生から6年生までの授業の全体的な流れを理解することができたと思います。今後の学校見学では、今回の授業見学で興味をもった点についてしっかり観察とディスカッションを繰り返したいと思います。

今回学校見学の際に、授業観察ワークシートを持っていきました。
①授業スタイル(Learner Center ApproachかTeacher centered approachか。Knowledge based か how to learn based か)
②UNRWAと日本の学校の違い
③学習環境について(A.視聴覚メディアについて B.教材について C.掲示物について D.レイアウトについて)
④ケラーの動機付けモデル(ARCSモデル)の視点から授業を観察して気付いた点
⑤Bloomのタキソノミーの視点から授業を観察して気付いた点
以上の5点について記述してもらいました。詳細については、また報告したいと思います。

[ハムゼの感想] 
詳細はのちに・・・

2007-09-10

UNRWAの職場に電話


今日で、ハムゼが来日してちゅうど一ヶ月がたちました。

今日は、彼の職場の仲間や上司にSKYPEを使って電話をしました。

この1ヶ月間ほとんど職場の人と連絡をとっていなかったので、ひさびさに同僚の声を聞いてすっかり元気になっていました。また、上司から激励の言葉をもらい、非常に嬉しそうでした。日本にきて1ヶ月、だいぶ慣れてきた感じはありますが、職場の人とのコミュニケーションも忘れずにしっかりするように促すべきだと思いました(反省)。(上司が”どうしてすぐに連絡をくれないのだ”、と心配していたそうなので)。忙しいを理由に大事なことを忘れないように、初心に戻ってコーディネートしたいと思います。